外界圧力に対する生体反応

うつ向く男性

定義と徴候

生活や仕事で受ける様々な精神的な刺激や物理的な圧力に対しておこる生体反応のことを、ストレスといいます。ストレスが生じる短期的な原因としては試験や面接、仕事の発表やスポーツ参加など緊張感を求められる場面に遭遇することであり、生活においてこういった場面を100%防ぐことは出来ません。また、長期的な原因としては家庭や学校、職場での人間関係や多すぎる仕事量などが積み重なることで引き起こされるでしょう。ストレスは軽いものであれば、上手に対処することによって生活を向上させることができます。しかし人によってはストレスが過剰におこることがあります。また重い状態が長く続くと、身体や精神の両面で問題がおこります。短期のストレスを乗り切るために人には副腎からコーチゾンやアドレナリンなどのホルモンを出して、多くの酸素や栄養分を全身に供給するための反応をおこします。それらは呼吸を速くし心拍数と血圧を上げ筋肉を働かせ、熱くなった筋肉を冷やすために多くの汗を出します。これらが息切れ、動悸やなどの呼吸に関わる症状となってあらわれたり、口の乾きや胃の不快感、筋肉の緊張感、頻尿や疲労感などの症状が加わることもあります。ストレスが長く続くと、食欲不振や過食といった食事の変化、不眠やそれによる皮膚の荒れなどの症状が生じることもあります。さらに、風邪や心臓病、肥満やアルコール依存症などといった様々な病気にかかりやすくなってしまうのです。精神的にも影響がおよび、意志決定が遅くなったり、楽しみの感情が薄れ集中困難や挫折感、無力感や焦りなどの心の不安定につながってしまいます。病気や災害に対する恐怖感、高所恐怖症、閉所恐怖症といった不安障害に悩まされパニック発作やうつ病をおこすこともあります。

テストと対処法

ストレスチェックとは、文字通り度合いを測るテストのことです。それらのチェック項目は、疲れが取れなかったり睡眠障害があるなどの疲労に関するもの、リラックスできない状態の継続や怒りの感情が抜けなかったりといった心の状態を見ます。圧迫感や緊張感があったり、小さなことが気になったりといったちょっとした心の変化もストレス度合いの確認指標となるでしょう。一般的な症状の対処法としては、深呼吸や腹式呼吸をして心拍数を下げて心や体をリラックスさせる、運動や笑いで気分転換をはかる、趣味を持つことなどが重要視されるでしょう。厚生労働省では2015年12月からチェック制度を始めました。これは50人以上働く人がいる事業所で実施することが義務化された制度です。労働者が職業性のストレスに関する質問項目に答えることで、自分の状態を知ることができます。制度の目的は合併することがあるうつ病などになることを未然に防いで、職場での環境を改善することです。仕事の量・難しさを確認したり、対人関係に関すること、不安感動悸や疲労感など精神的および身体的な体調について確認し、数値がどれくらいか見ることでうつ病などの防止につながるでしょう。質問票のチェック内容は精神科や心療内科の産業医によって判定され、ストレスが重い人は面接指導を受けます。また連絡を受けた事業所には、労働時間の短縮など必要な措置を実施することが求められています。